無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 (BWV1004)より シャコンヌ(3回目)

 初回はモダン・ヴァイオリンとバロック・ヴァイオリンの比較、2回目はパルティータ 第2番 全曲の演奏の比較をしましたが、今回はシャコンヌの演奏をバロック・ヴァイオリンだけの演奏で比較をしてみました。

 Youtubeで検索したろころ不思議なことに、バロック・ヴァイオリンの演奏では、シギスヴァルト・クイケン以外はすべて女流ヴァイオリニストでした。モダ

ン・ヴァイオリンでも数多くの女流ヴァイオリニストがこの曲を演奏しています。


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 シギスヴァルト・クイケンは初回でも紹介しているので、今回は女流ヴァイオリニストだけの聴き比べをしたいと思います。


 最初はアンサンブル・リ・インコーニティのリーダーとしても活躍するアマンディーヌ・ベイエ演奏です。艶のある音色でテンポも速く躍動感あふれる演奏です。



 次にフィリップ・ヘレヴェッヘ率いるコレギウム・ヴォカーレ・ゲント&管弦楽団のコンサートミストレス、クリスティーネ・ブッシュの演奏です。テンポは遅めですが、音程も乱れることがない丁寧な演奏です。



 ステファニー・マリー・ドゥガン1974年フランス生まれのヴァイオリン奏者で、3挺のヴァイオリンと3本の弓を使い分け、17世紀から現代曲まで演奏する多才な演奏家です。この曲はもちろんバロック・ヴァイオリンで弾いています。



 イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレスを歴任したレイチェル・ポッジャーは、バロック・ピッチではなく標準ピッチ(A=440Hz)で演奏しています。演奏効果を狙ったのだと思いますが、半音高いと印象が異なります。



 最もバロック・ヴァイオリンらしい演奏といえば、前回でも取り上げたルーシー・ファン・ダールです。女性とは思えない力強い演奏で、BACHの時代に一番近い奏法かも知れません。バロック・ヴァイオリン独特の音色も魅力的です。




 最後はベテランのヴィクトリア・ムローヴァの動画です。モダン・ヴァイオリンからスタートしているので、構え方がモダン・スタイルです。もちろんガット弦とバロック・ボウを使っていますが、曲の組み立て方もppからffを駆使したモダン風の演奏です。録音レベルが低いので少しボリュームを上げてくださ。




 さて、どの演奏が気に入ったでしょうか。最初のアマンディーヌ・ベイエは大変魅力的な演奏ですが、一番バロック・ヴァイオリンらしい演奏はルーシー・ファン・ダールです。クリスティーネ・ブッシュは、もう少しテンポを上げて弾いて欲しかったのですが、くり返し聴くと落ち着いた演奏が気に入ります。指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘの影響もあるかと思います。このCDもヘレヴェッヘの自主制作レーベルから発売されています。

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