神ひとり、わが心を知りたまわん(BWV169)

 今日聴くカンタータは三位一体主日後第18主日、1726.10.20初演されたアルト独唱のカンタータです。独奏オルガンが活躍しますが、冒頭のシンフォニアと第2曲のアリアはチェンバロ協奏曲第2番ホ長調(BWV1053)が原曲で、これはもともと消失したケーテン時代のオーボエ協奏曲の転用だといわれています。


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 この日の福音書の内容はファリサイ派の人々から悪意のある質問を受けたイエスが「神である主を愛すること」、「隣人を自分のように愛すること」をあげたことです。このくだりは第6曲で想起されますが、カンタータはむしろ、神への愛を「神に所有して欲しい」という願いとして扱い、現世への拒否を絡ませています。


 ニコラス・アーノンクール指揮、ウイーン・コンツェルト・ムジクス、ポール·エスウッド(カウンター・テナー)、テルツ少年合唱団の演奏でお聴きください。




1.シンフォニア

2.アリアとレチタティーヴォ(アルト)

神にのみ わが 心 献げん.

世の 誘(いざな)い

価(あたい)なき ものを

われに 崇めさせ

言いよりて

わが 友を 装う.

されど 神にのみ 心 献げん

主にこそ 宝を 見いださん.

ここ かしこには

主より 出ずる

喜び あり

主は 恵みの 泉

溢れいずる 大いなる 源(みなもと)

つねに 汲めども 尽きせぬ

生命(いのち)に 満つ.

神にのみ わが 心 献げん

3.アリア(アルト)

神にのみ わが 心 献げん

主にこそ 宝を 見いださん

悪しき 世にも われを 愛し

かしこにては 主の 家に

われを 憩わせたもう

4.レチタティーヴォ(アルト)

神の 愛とは

心と

魂(たま)の 憩う

楽園なり

黄泉を 閉ざし

み国を 開く

エリヤの 車

み国に 導き

安きを たもう

5.アリア(アルト)

さらば

わが 内なる 世の すべての 愉しみよ

わが 胸

地にて 主の 愛を

たゆまず 学ばん ため

さらば

驕り 高ぶりよ,忌まわしき 肉の 念い

世の すべての 愉しみ

6.レチタティーヴォ(アルト)

されど 忘るな

主の み言葉

神と 隣人(となりびと)を 愛せよと

記(しる)さる

7.コラール

主の 愛よ われらにも

熱き 思い たまえ

たがいに 愛し 一つなる こころに

平和を たまえ

キリエ エレイソン

訳詞:大村恵美子

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