ブランデンブルグ協奏曲 第7番~第12番

 BACHが作曲したブランデンブルグ協奏曲は、もちろん6番までしかありませんが、BACHは転用した作品が数多くあり、現存しない作品も資料に基づいて復元されています。例えばオーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調(BWV1060R)は、2台のチェンバロのための協奏曲から復元されたものですが、原曲よりも演奏の機会が多く、人気のある作品です。

 アメリカのバロック・オーボエ奏者で音楽学者のブルース・ヘインズ  (1942 - 2011) は、この復元方法を用いて、新ブランデンブルグ協奏曲と銘打った第7番~第12番をパロディとして創作しました。



 原曲は主にカンタータですが、BACHはカンタータのシンフォニア等に器楽曲を転用しているので、その逆として面白い試みだと思います。

 モントリオール・バロックを率いるエリック・ミルンズの演奏がYoutubeで聞けるので、取り上げてみました。


最初の第7番ニ長調ですが、原曲はカッコ内の通りです。

I. Allegro (after Cantata BWV 34/1)

II. Adagio (after Cantata BWV 150/1)

III. Allegro (after Cantata BWV 31/1)



次は第9番ニ長調です。

I. Allegro (after Cantata BWV 11/1)

II. Adagio - Allegro(after Cantata BWV 34/5)



第10番ニ短調は1,3楽章の原曲にミサ曲ヘ短調を使っています。

I. Andante (after Mass G minor BWV 235/1)
II. Allegro (after Cantata BWV 78/2)
III. Presto (after Mass G minor BWV 235/6)




第12番ホ短調はヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲の形をとっています。ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏はモントリオール・バロックの芸術監督スージー・ナッパですが、メッサ・ディ・ヴォーチェを強調したかなり特徴のある演奏です。

I. Allegro(after Cantata BWV 163/3)
II. Andante (after Cantata BWV 80/7)
III. Allegro (after Cantata BWV 18/1)




 聞き慣れないので最初は違和感がありますが、エリック・ミルンズとモントリオール・バロックは、レベルの高い古楽団体なので結構楽しめます。
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