われは幸うすき者、誰かわれを救わん(BWV48)

 今日聴く日曜カンタータは三位一体主日後第19主日、1723.10.3、ライプツィヒ初年度に演奏されました。コラールが重要な役割を担っており、終曲のコラールが冒頭でも器楽によって奏され、全曲の統一が図られ、中間楽章にも別のコラールが置かれています。


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 当日の福音書の章句では、イエスが中風の者を癒す挿話が語られます。「あなたの罪は許される」と「置きて歩け」が等しくなる「癒しの愛」は、「滅びに向かう古き人を脱ぎ捨て、神にかたどって造られた新しき人を着るべきである」と、深く意味づけられます。


 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、ダミアン・ギヨン(CT)、トマス・ホッブズ(T)の演奏でお聴きください。2013年に録音された素晴らしい演奏です。




1.合唱(コラール定旋律付)

「わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。

  死に定められたこの体から、だれがわたしを

  救ってくれるでしょうか。」

2.レチタティーケォ(アルト)

おお苦痛、おお不幸がわたしを襲う、

そして罪の毒が

わたしの胸と血管の中で荒れ狂う。

この世はわたしにとって病院であり臨終の家、

肉体はその苦悩を

墓に到るまで担い続ける。

しかし魂はおのれに回る毒を、

こよなく強く感じている。

だから、苦痛が死を定められた体を襲い、

魂が十字架の杯の若さを味わうとき、

肉体は魂に激しいあえぎの声をあげるのだ。

3.合唱

罰と苦しみが、

罪の後に来るべきと、

まさしく定められているならば、

この世においてそれをお与えいただき

あの世では寛大でいてください

そしてわたしにここで充分悔い改めさせてください。

4.アリア(アルト)

ああ、ソドムのように罪深い肢体を、

御心のままに壊れるばど打ち据えてください。

ただ魂だけは許してお清めくださり、

あなたの御前で聖なるシオンとしてください。

5.レチタティーヴォ(テノール)

まさしくここで救い主の御手は

死人にも奇跡をなさる。

お前の魂がほとんど死に、

肉体が弱り、完全に腐って見えても、

われらにはイエスの御力は顕かとなろう。

主は、霊において弱い者でも

肉体を健やかにし、魂を強める術を知られる。

6.アリア(テノール)

イエスが、わが罪を許されるなら、

わたしは体も魂も健やかとなろう。

イエスは死者を生き返らせ

弱者のうちに御力を現される、

イエスは、われらが信仰のうちに救いを見るという

いにしえに結ばれた契約を守られる。

7 .合唱

主イエス・キリスト、唯-の慰め、

あなたのもとにまいりましょう。

わが心の苦悩はおわかりのことでしょう、

あなたはそれを終わらせることができるでしょう、

御心のままにお委ねしますから、

愛する神よ、御心に叶うままになさってください。

わたしはあなたのものであり、そうありつづけます。

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