ああわれは見たり、いまや婚礼に赴くとき(BWV162)

 今日聴く日曜カンタータは三位一体主日後第20主日、1716.10.25、ヴァイマール時代に初演され、1713年ライプツィヒでも再演されました。ヴァイマル時代によく見られる器楽シンフォニアのない簡素な編成のカンタータです。

 自筆のスコアは失われパート譜の形で伝えられていますが、完全ではなく一部の楽器のパート譜も欠いています。


20090409_459324.jpg


 テクストはザロモン・フランクの「福音主義教会の捧げ物」が使われ、天国に入ることを婚宴に招かれることにたとえ、しかしそこに招かれるためには相応しい礼服が必要なのだと説く、当日の福音書の聖句に準じた内容です。


 鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン、栗栖由美子(S)、米良美一(CT)、櫻田 亮(T)、ペーテル・コーイ(B)の演奏でお聴きください。




1.アリア(バス)

ああ、わたしは見た、

いまわたしが婚礼におもむくとき、

幸せと悲しみを。

魂の毒と生命の糧、

天国と地獄、生と死、

天の輝きと陰府の炎が

共に存在する。

イエスよ、お助けください、わたしがここを乗りきるように。

2.レチタティーヴォ(テノール)

おお、大いなる婚礼の宴よ、

天の王がその宴に

人々を招かれる。

では貧しい花塚は、

その人としての本性はあまりに卑しく乏しくはないか、

いと高き方の御子と結ばれるには。

おお、大いなる婚礼の宴よ

肉の身がどうしてこのような栄誉に浴することになるのか、

神の御子が

その身を永久に繁られるような。

天はその玉正座、

地はその足台、

その主がこの世を

最愛の花嫁として口づけされようというのだ。

婚礼の宴の用意はできた、

肥えた家蓄はほふられた。

すべては何と見事こ準備されたことか。

す信仰によってこごに導かれた者のなんと幸せなことか、

そしてこの宴を軽んじる者は、なんと呪われていることか。

3.アリア(ソプラノ)

イエスよ、すべての恵みの泉よ、

哀れな客のわたしを潤してください、

あなたがわたしをお招きくださったのですから。

わたしは疲れ、弱り、心の重荷に耐えています、

ああ、わたしの魂に元気を与えてください、

ああ、どんなにあなたを渇望しているか。

わたしが選んだ生命の糧よ、

来て、わたしとひとつになってください。

4.レチタティーヴォ(アルト)

わたしのイエスよ、どうかわたしが

婚礼に礼服をまとわずに来て、

あなたの裁きに入れないようなことのないようにしてください。

恐怖をもってわたしは知りました、

あなたが礼服を着ずに現れた厚かましい婚礼の客を、

追い出され、永劫の罰を下されたことを。

わたしば自分の資格のなさも知っています。

ああ、わたしに信仰の礼服をください。

あなたの功績をわたしの装身具にさせてください。

わたしに婚礼の礼服をお与えください

救いの上衣、無垢の白絹を。

ああ、あなたの血潮、貴い緋の色で、

古いアダムの上衣とその悪業の汚点を覆ってくださしい、

するとわたしは美しく清くなり

あなたに歓迎される者となるでしょう、

そこでわたしは子羊の婚宴を食するにふさわしい者となるのです

5.アリア(二重唱 アルトとテノール)

わが神において、わたしは喜書んでいる。

愛の力は主を動かし、

恵みの時にわたしの上に

ひたすらの慈しみから

義の衣を着せられれた。

わたしは知っている、主はこの世の生の後に

栄誉の白衣を天上でもわたしにくださると。

6.コラール

ああ、わたしはすでに目にした

この大いなる栄光を。

いまわたしは美しく飾られて

天の白衣を着て

黄金の栄冠をかぶり

神の御卸座の前に立ち、

この喜びを目にしている、

終わることのない喜びを。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する