組曲イ短調(BWV818a)と組曲変ホ長調(BWV819a)

 BACHのチェンバロ曲として愛好されているイギリス組曲やフランス組曲の他に2つの組曲があります。組曲集より前に作曲され、イギリス組曲やフランス組曲に採用されなかった作品ではないかと考えられています。共にケーテン時代に作られましたが、後のワイマール時代に後期稿が作られました。BWV818にはPréludeが追加され、BWV819のAllemandeは新しく作り替えられました。現在ではaのついた後期稿が主に演奏されます。
 

steen.jpg

 

 最初に組曲イ短調(BWV818a)をイタリアのチェンバロ奏者、ダイアナ・ペテクの演奏でお聴きください。古楽演奏家ということ以外、経歴は分かりません。

PréludeーAllemandeーCouranteーSarabandeーMenuetーGigue



 ロバート・スティーブン・ヒルは、グスタフ・レオンハルトにも師事したフィリピン生まれのアメリカのチェンバリストです。



 昨年亡くなったクリストファー・ホグウッドが1983年に録音した演奏は端正で爽やかな演奏です。



 次に組曲変ホ長調(BWV819a)をフランスのチェンバロ奏者、ジャン=リュック・ホーの演奏会録画をクラヴィツィテリウムの演奏をお聴きください

Allemandeー CouranteーSarabandeー Bourréeー Manuet Iー Manuet II - trio




claviciterium.jpg


 チェンバロには響板と弦が垂直に、奏者の顔の前にくるように立てられたクラヴィツィテリウムも作られました。アクションが複雑なため、重力を利用できる利点を持った水平に弦を張ったチェンバロが主流になりましたが、省スペースのためこの仕組は、後のアップライトピアノで用いられることになりました。


 ロバート・スティーブン・ヒルの演奏は、クラヴィコードのような変わった音の楽器を使っていますが、この組曲にはよく合っていると思います。



 クリストファー・ホグウッドの演奏では、初期稿の後に、後期稿のアルマンドを追加して演奏しています。



 演奏を比較すると分かりますが、クラヴィツィテリウムはかなり低いピッチで演奏しています。楽器の音域に合わせて調性を変えているのかもしれません。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する