”医師は飲まない風邪薬” かえって悪化や治りが遅くなる懸念も!


 日本人は風邪をひくと、多くの場合は病院で受診します。学校や会社に診断書を提出しなければならないケースもありますが、本来、風邪程度で病院に行くべきではないといいます。

 そもそも「風邪」という病名はありません。一般的に風邪といわれるのは、「普通感冒」のことを指します。

 普通感冒の症状は、のどの痛みやくしゃみ、鼻みず、鼻づまり、頭痛、悪寒などで、発熱や嘔吐、下痢を伴うこともあります。その原因は、9割以上がなんらかのウイルスで、ライノウイルスやコロナウイルス、RSウイルスなどが多く、複数のウイルスに同時に感染することもあります。

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 本来、風邪程度で病院に行くべきではないという理由は、これらのウイルスに効果がある薬は、ほとんどないのが実情だからです。風邪の諸症状が現れたとき、抗生物質を飲む人が多いようですが、抗生物質は細菌を死滅させる効果はありますがウイルスにはまったく効きません。つまり、風邪に対してはまったく無意味であり、さらにいえば体内の有用な菌を殺して免疫力を下げて治りが悪くなる可能性すらあります。



 当然、多くの医師はそのことを熟知しているはずで、風邪と診断しながら抗生物質を処方することはあり得ません。「とりあえず抗生物質を出しておきましょう」などと言う医師がいたら、二度とその病院に通ってはいけません。首都圏の大学病院、総合病院、個人医院の医師30人にアンケートをとったところ、風邪をひいたら薬を飲むという人はいませんでした。


風邪をひいたら薬を飲むか

薬を必ず飲む人…0人

症状がひどく、どうしても休めないときに症状を緩和する薬を飲む…8人

絶対に飲まない…22人

 また、「風邪で来院した患者に対して抗生物質を処方するか」との質問に対しては、ほぼ全員が「基本的には処方しない」と答えましたが、処方する場合もあるといいます。そこで、どのようなケースで抗生物質を処方するのか聞いたところ、「肺炎など、合併症のリスクを抑える必要があると判断した場合」との回答が多く、また、「薬を処方しないと苦情を言ってくる患者に処方したことがある」と明かした人もいます。

 発熱があると、頭がぼーっとしたり関節が痛むなどの不快な症状が伴うため、解熱剤を飲むという意見をよく耳にします。しかし、発熱は体がウイルスなどの異物を撃退するための反応であり、その熱を下げてしまうとウイルスが体内で活発化しかねません。また、急激に高熱が出た場合は、インフルエンザや肺炎などにかかっている可能性もありますが、そのような場合に解熱剤を飲んでしまうと病気に気づくのが遅れてしまいます。


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市販薬はもっと危険!

 病院に行くべきではないとはいえ、素人判断で市販薬を飲むのはもっと危険です。一般的にドラッグストアなどで売られている風邪薬は、複数の症状を抑えることができるように多くの薬が配合されています。そのため、不要な成分まで取り込むことになり、副作用のリスクが高まるだけです。我慢できないような症状でない限り、温かくしてゆっくり寝るのが一番よいといいます。

 まとめると、風邪(ウイルス)に有効な薬はありません。インフルエンザなど、一部のウイルスに対して有用性を示す薬は存在しますが、症状を抑えることはできても、風邪を治すことはできません。市販薬は絶対に飲まないようにしましょう。

(Business Journal より)
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