アンドリュー ・ パロット

 アンドリュー・パロットはイギリスの指揮者で、1973年にタヴァナー・コンソート&プレイヤーズを結成しました。ロンドンを本拠地とする声楽アンサンブル及び古楽器オーケストラです。16世紀、ヘンリー8世時代の英国の作曲家ジョン・タヴァナーにちなんで名付けられました。BACHの時代、宮廷合唱団は各パート1人(OVPP)が原則であったとするジョシュア・リフキンの学説を、いち早く支持し、実践に移しました。現在はニューヨーク市のニューヨーク・カリージアムの音楽監督に就任しています。


Taverner-Consort-and-Players.jpg


 最初にモテット「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV229をお聴きください。2重合唱で歌われる第1曲と、4声のアリアの2曲で構成された美しい合唱曲です。



I.コラール

来てください、イエスよ、来てください。 

私の体は疲れ果て 

その力はみるみるうちに失われてゆきます。 

貴方の平安に焦がれます 

この辛辣な道は、私には重すぎるのです! 

来てください、貴方にこの身を委ねます。 

貴方こそ正しき道であり、 

真理であり、命であります。 

II.アリア

ゆえに、私は貴方の御手におさまり、

こう告げます。「世界よ、おやすみ!」と。

私の生涯は、じきに終わりを迎えますが、

この魂は幸福につなぎとめられ、

創り主の御許に漂うでしょう。

何故ならイエスはおられ、留まられるのですから

命へ至る真の道に。

          訳:堀田晶子


 パロットの演奏するロ短調ミサ曲(BWV232)はOVPPによる室内楽的な演奏で評価も高いのですが大曲なので、今日はカンタータを聴いてみたいと思います。

 OVPPによる演奏は当然ながら各パートの力量と全体のバランスが必要です。教会カンタータの初期の名曲キリストは死の絆につきたまえり」BWV4をお聴きください。あまり厚みは感じませんが、透明感のある素晴らしい演奏です。独唱はエミリー・ファン・エヴェラ(S)、キャロライン・トレバー(A)、チャーリー・ダニエルズ(T)、デイビット・トーマス(B)です。



 歌詞は2015.04.05のブログに記してありますので参照してください。

キリストは死の絆につきたまえり(BWV4)


 管弦楽曲はボストン古楽祭管弦楽団を指揮した
管弦楽組曲 第2番 ロ短調 の演奏がYoutubeの動画ではなく、dailymotionので聴けます。映像が気になりますが無視してください。(途中でコマーシャルが入りますのでスキップしてください)

 ボストン古楽祭管弦楽団は1980年に設立された歴史ある非営利団体で、素直な美しい演奏です。フラウト・トラヴェルソはクリストフ・クリューガーです。

管弦楽組曲 第2番 ロ短調 (BWV 1067)

 もう1曲フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための三重協奏曲イ短調をお聴きください。 クリストフ・クリューガーのフラウト・トラヴェルソ、ダニエル・ステップナーのバロック・ヴァイオリンです。チェンバロをアンドリュー・パロットが弾いています。

ヴァイオリン、チェンバロのための三重協奏曲イ短調(BWV1044)

 パロットの演奏は、テンポは遅めでアクセントも強調することもない、穏やかな演奏です。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する