ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(BWV1014~1026)

 全6曲あるこのソナタを、演奏家を変えながら全曲の聴き比べをしてみました。すべてバロック・ヴァイオリンの演奏ですが、それぞれ個性的で素晴らしい演奏です。シギスヴァルト・クイケン&グスタフ・レオンハルトの演奏は40年以上前のの録音で、テンポも遅めで時代を感じてしまい、選びませんでした。キアラ・バンキーニも69歳なのですが、2011年の録音で大変魅力のある演奏をしています。


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 これらのソナタは第6番を例外にして教会ソナタの楽章配列(緩ー急ー緩ー急)で構成されています。ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタではなく、オブリガート・チェンバロつきのヴァイオリンソナタで、ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタとも言われます。特に第6番 ト長調の第3楽章はチェンバロだけの独奏曲で、チェンバロの役割の重要性を示しています。

 コレギウム・ムジクム演奏会で繰り返し演奏され、次男エマヌエルは後に、「愛する父親の最良の仕事の一つで、50年前の作品だというのに、今でも美しく響き、私に大きな喜びを与えてくれます」と記しています。


第1番 ロ短調(BWV 1014)はスイスまれのバロック・ヴァイオリニスト、キアラ・バンキーニとイェルク・アンドレアス・ベティヒャーの演奏です。



第2番 イ長調(BWV 1015)のジュリアーノ・カルミニョーラはイタリアのヴァイオリニストで、モダンとバロック双方の演奏で知られています。チェンバロはアンドレーア・マルコンです。






第3番 ホ長調(BWV 1016)はイギリスのレイチェル・ポッジャーとトレヴァー・ピノックの演奏です。



第4番 ハ短調(BWV 1017)はファビオ・ビオンディとリナルド・アレッサンドリーニを選びました。






第5番 ヘ短調(BWV 1018)のパブロ・バレッティとセリーヌ·フリッシュはカフェ・ツィンマーマン・アンサンブルのリーダーです。



第6番 ト長調(BWV 1019)はアメリカの演奏家レイチェル・バートン・パインとポール・シエニワの演奏会録画です。



 最後のレイチェル・バートン・パインはシカゴ生まれの演奏家ですが、1995年列車を降りた時、肩にかけていた名器アマティを入れたケースのストラップが閉じたドアに挟まってしまい、列車に100メートル以上引きずられ、片足切断の大けがを負ってしまいました。この動画でも義足で演奏しています。しかし超絶のテクニックの持ち主と言われるヴァイオリニストです。

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