愛するイマヌエル、信仰厚き者の将軍よ(BWV123)

 今日は公現祭です。元は東方教会の祭りで、主の洗礼を記念するものでした。4世紀に西方教会に伝わり、現在の公現祭(顕現日)となりましたが、西方教会では主の洗礼の意味が失われ、幼子イエスへの東方の三博士の訪問と礼拝が記念の中心となり、異邦人に対する主の顕現として祝われるようになりました。

 このコラール・カンタータは1725.1.6にライプツィヒで初演されました。



 公現祭の福音書の章句は、ベツレヘムの東方より3人の博士が訪れて、馬槽の幼子イエスを礼拝したことが語られます。しかし第1年巻の「かれらみなサバより来たらん」BWV65と異なり、歌詞には具体的な言及はありません。


 トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、フランツィスカ・ゴットバルト(A)、ポール・アグニュー(T)、クラウス・メルテンス(B)の演奏でお聴きください。




愛するイマヌエル、信仰厚き者の将軍よ(BWV123)

1.コラール(合唱)

Liebster Immanuel, Herzog der Frommen,

愛するイマヌ工ル、信仰厚き者の将軍よ

Du, meiner Seele Heil, komm, komm nur bald!

来てくたさい、わたしの魂の救いよ、すぐに来てください!

Du hast mir, höchster Schatz, mein Herz genommen,

わたしの至高の宝、あなたはわたしの心をとらえました

So ganz vor Liebe brennt und nach dir wallt.

わたしの心はあなたへの愛に燃え、あなたを慕って沸き立ちます。

Nichts kann auf Erden Mir liebers werden,

この世にあって、なにものもこれほどまでに愛しくはないでしよう

Als wenn ich meinen Jesum stets behalt.

わたしのイエスをいつも胸に抱くことはどには。

2.レチタティーヴオ(アルト)

Die Himmelssüßigkeit, der Auserwählten Lust

天の甘美さ、選ばれた者の歓びは

Erfüllt auf Erden schon mein Herz und Brust,

この世ですでにわたしの心と胸を満たします、

Wenn ich den Jesusnamen nenne

わたしがイエスの御名を呼び

Und sein verborgnes Manna kenne:

彼の隠されたマナを知る時。

Gleichwie der Tau ein dürres Land erquickt,

露が乾いた大地を潤し活かすように、

So ist mein Herz Auch bei Gefahr und Schmerz

わたしの心は危うさと苦難にあっても

In Freudigkeit durch Jesu Kraft entzückt.

イエスの力によって喜び勇みます。

3.アリア(テノール)

Auch die harte Kreuzesreise

厳しい十字架の旅路にも

Und der Tränen bittre Speise

また涙する苦い糧にも

Schreckt micll nicht.

わたしは恐れをしりません。

Wenn die Ungewitter toben,

嵐が猛り狂えば

Sendet Jesus mir von oben Heil und Licht.

イエスが天から私に救いと光を遺わされるのです。

4.レチタティーヴォ(バス)

Kein Höllenfeind kann mich verschlingen,

どんな黄泉の敵もわたしを呑みほすことはできず

Das schreiende Gewissen schweigt.

ロさがない道徳も黙します。

Was sollte mich der Feinde Zahl umringen?

ど人な多くの敵がわたしを取り囲むというのでしょう。

Der Tod hat selbsten keine Macht,

死でさえ威力を持ちません

Mir aber ist der Sieg schon zugedacht,

わたしにはすでに勝利が約束されているのです

Weil sich mein Helfer mir, mein Jesus, zeigt.

わたしの救い主イエスが、御自身を示されたからです

5.アリア(バス)

Laß, o Welt, mich aus Verachtung

この世よ、わたしを蔑み

In betrübter Einsamkeit!

わびしい孤独のうちに捨ておいてください。

Jesus, der ins Fleisch gekommen

イエスは肉の身でわたしのもとにこられ

Und mein Opfer angenommen,

わたしの捧げ物を受け取られ

Bleibet bei mir allezeit.

いつでもわたしのそばに留まられるのです。

6.コラール(合唱)

Drum fahrt nur immer hin, ihr Eitelkeiten,

それゆえただ通りすぎなさい、空しきものよ。

Du, Jesu, du bist mein, und ich bin dein;

イエスよ、あなたはわたしのもの、わたしはあなたのものです。

Ich will mich von der Welt zu dir bereiten;

わたしはこの世を去りあなたの身許にむかう備えをしましょう。

Du sollst in meinem Herz und Munde sein.

あなたこそわたしの心、わたしの口にあってください。

Mein ganzes Leben Sei dir ergeben,

わたしの全生涯はあなたに委ねます

Bis man mich einsten legt ins Grab hinein.

いつの日にか、わたしが墓に横たえられる時まで。


マタイ福音書 2,1-12

 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」

 これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。 彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。 

 『ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』

 そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。
 彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

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