そこに在るはずなのに見えなくなる「トロクスラー効果」

 ちゃんと見ているようで、見えなくなってしまうものがあります。そこに確実に在るのに、ある一点に集中してしまうことで、その存在すらを消し飛ばしてしまいます。

 実はこれは人間にあらかじめ備わっている「トロクスラー効果」と呼ばれるものですが、その効果を実証するためにこの動画を御覧ください。

 以下のGIFアニメの中央にある緑の丸を凝視して見続けます。


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 最初は気が付いていたまわりにあった黄色い3つの点が消えていきませんか?

 トロクスラー効果は、認識の論理化する上での機能的な反応と言われており、集中することで、視界からあえて邪魔になる物体を取り除いているのだそうです。


 動画ではなくても中央の固視点を見ていると、色パッチが消えていくように見えます。


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 しばらく中心に目を止めて見ていると、蛍がいくつか消えるように見えます。うまくいけば、全部消えます。


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 この機能がなければ何かに集中しなければならないとき気が散ってどうしようもなくなるというわけです。ということで眼という意味では有効な機能ではありますが、それを心の目に置き換えた場合は都合の悪いことも起きます。あまり一つのことばかりに気を取られて他のことが目に入らなくなってしまうと正しい判断ができなくなってしまうということです。


 「ライラックチェイサー」というパックマン現象は、ピンクの丸が12個円陣に並んでいて、1個1個時計回りに消えていきますが、中央を凝視していると、緑の丸がぐるぐる回って見えます。


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 まるで緑色の円がライラックの円を追いかけて、食べつくしてしまうような印象です。これが「ライラックチェイサー」という名前の由来でしょう。目を動かすと、錯視はすぐに消えてしまいます。また、目をそらすと、円形に配置された緑色の残像が見えます。

(カラパイア、北岡明佳の錯視のページ他より)

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