肉食を止めれば、地球は救われる!

 アクション俳優として、また元カリフォルニア州知事としての顔を持つアーノルド・シュワルツェネッガーが2015年12月、パリで開催された気候変動会議の場に招かれ、インタビューで「肉食を止めれば、地球は救われる」と発言した、と海外各紙が報じています。


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肉食をやめる・減らすことで飢餓を救える

 肉が私たちの食卓に並ぶまでの過程を想像してみてください。牛に例えて言うならば牛はたくさんの肥料(穀物)や水を消費します。家畜の餌として与えられている穀物によって食べさせることが出来る人口は、約13億人だと言われています。

 牛、豚、鶏を飼育するためには人間の4〜10倍の餌が必要で、肉1kgを生産するには、エサとなる飼料用穀物が、牛肉で11kg、豚肉では7kg、鶏肉では3kg必要です。

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世界中で手に入る新鮮な水は肉食のために使われている

 世界中で手に入る新鮮な水は、食用動物の飼育に大いに影響を受けています。世界中の水は、人間よりも家畜用として多く使われています。穀物1トンを生産するのに必要な水は1000トンで、一日分の食糧を生産するために必要な水の量はおよそ2000リットルです。世界の利用可能な水の70%が灌漑用水として使用されており、水不足は食糧生産に大きな影響を与えます。

 中国の小麦生産量が減少し中国が穀物輸出国から輸入国に変わった原因は地下水位が低下し灌漑用井戸が干上がったためだといいます。さらに中国文明の発祥の地である黄河でしばしば断流が発生しています。そのほかの国でも灌漑用水の減少が見られ、ガンジス川やインダス川やナイル川などでも断流が頻発しています。

 穀物1キロの生産に必要な水が1トン、牛肉1キロを得るためには2000リットルの水が必要です。東京大学生産技術研究所の沖大幹助教授によると、牛丼一杯をつくるために使われた水は1890リットルになるといいます。

 家畜の工場飼育からの廃水は、水路や河川を汚染し、人間にとって有害であるばかりか、生態系全体をも破壊しかねません。廃水に含まれるのはほとんどが家畜の糞尿で、あらゆる種類の微生物や病原菌が含まれている可能性があります。


地球温暖化で見逃されている一大要因 畜産

 『WORLD WATCH』2009年12月号に「地球温暖化で見逃されている一大要因 畜産」という、かなりショッキングな特集記事があります。それによると、国連食糧農業機関(FAO)は、人為的メタン排出のうち37%は家畜に起因すると見ています。FAOは、消化器(反すう類の胃)のメタン発酵や糞尿管理によって、2004年には1億300万トン、CO2換算値23億6900万トンのメタンが家畜から排出されていると算出しています。

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 家畜、特に酪農(牛)から排出される一日に100〜200リットルと言われるゲップ(メタンガス)はCO2の21倍の強力な温暖化効果があるだけに深刻なのだといいます。

 地球温暖化を引き起こす温室効果ガスを抑え、地球環境をより安全な状態に保つためには、人類が肉を食べる量を減らす必要があるとする学術論文を、カナダのダルハウジー大学の研究チームが発表しました。

 専門家の間では、家畜は植物性飼料を食べて育つため、家畜の肉を食べるよりも野菜や穀物を食べる方が環境に良いとされていますが、肉食が環境に及ぼす影響はどれくらいか、肉食をどのレベルまで減らすべきかについては、意見が分かれてきました。

 米科学アカデミー紀要に掲載されたこの論文によると、おおよその試算から、現在の状態が続けば2050年までに、畜産の影響だけで、気候変動や動植物の生息地の破壊が危険なレベルに近づくといいます。

(BBC News、Daily Mail、In You他より)
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