ロボットに仕事が奪われる「テクノ失業」が、すぐそこまで迫ってきた!

 単純作業労働の現場をはじめ、知的労働分野でも、ロボットに人間の仕事が奪われるという時代が迫っています。ロボットは私たちの暮らしを豊かなものにする一方で、見たくない現実が広がっています。


「テクノ失業」の脅威もはや笑い事ではない


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 最近使われ始めている言葉で、「テクノ失業」という言葉があります。コンピューターやインターネットの発達によって職が奪われることを意味しています。その加速はアメリカでは特に顕著です。これまで3人でこなしてきた仕事をITなどの技術の進歩によって1人でこなせれば、当然2人分の仕事がなくなりますが、さらには仕事そのものをロボットが代替する可能性もあります。

 これはもちろん産業革命以降ずっと続いていたことですが、近年、この分野の技術革新は急加速的で、結局人間の労働は不要になるかと懸念されるほどです。それだけではなく、労働そのものの質的変換が起こるかもしれません。これは単純労働、知的労働のいずれの分野にもいえることです。


作業用ロボットの登場でクビを宣告される人が急増!


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 「バクスター」というロボットは日本でも人気のお掃除ロボット「ルンバ」を開発した技術者が、2012年に開発した単純作業用の工場向けロボットです。これは、精密な作業を高速で行う産業用ロボットと違い、製品を取り上げて別の箱に移したり、荷物を下ろしたりといった単純作業を、人間と同じくらいのスピードで行うというもので、これが重さ75キロという扱いやすさで値段が約2万ドルとなれば期待度が違います。

 たとえばこれを3年間使った場合、維持費を考えても年に約7000ドルで済みます。しかも、長時間労働に不満も出ず、社会保険もいらない。となると、単純作業工員は置き換えてしまうほうがいい、という声も出てくるわけです。


料理人、カメラマンも仕事が奪われていくかもしれない


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 職のフラット化(単純作業化)によって、技術者が職を失うこともあります。たとえば、とんかつを揚げるときの微妙な油の温度調整が、フライヤーの導入によって可能になったり、カメラマンが行う光や露出の調整が、高性能デジタルカメラの技術開発によって単純化されたりしています。

 その結果、とんかつ職人、プロカメラマンの職が奪われるといった現象が起きています。回転寿司店でも機械が握る寿司というのは日常的な光景です。

 もちろん「すぐれた職人」としての希少性は価値あるものとして生き残っていくでしょう。しかし、職人の仕事が誰にでもできる仕事になるという現象は、今後ますます進行していくはずです。


ホテル、銀行、病院など対面営業の分野でも


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 ハウステンボスの「変なホテル」では、フロントはロボットスタッフ、ポーターもクロークもロボットが業務を行い、顔認証システムでキーレス滞在が可能になっています。銀行の窓口業務もネットバンキングに奪われていて、2001年から2009年に全米で約70万人減少しています。

 さらに、米国のニューヨークメモリアルスローンケタリングがんセンターは、ワトソンというIBMの人工知能型コンピューターを活用して、60万件の医療報告書、150万件の患者記録や臨床試験、200万ページ分の医学雑誌などを分析。患者個々人の症状や遺伝子、薬歴などを他の患者と比較することで、それぞれに合った最良の治療計画を作ることに成功しています。

 対人関係労働であっても、「人間ならでは」の部分を売りものにできない限り、多くの職は機械に置き換えられ、職を失う人が増えていく可能性があります。


記事が数秒で完成スポーツライターはロボット?


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 知的労働分野でも、ロボットが活躍中。驚くことに、今や新聞記事を書くロボットも存在しています。2010年、ノースウェスタン大学の工学とジャーナリズムの共同研究であるナラティブ・サイエンスが設立されました。ゴールは、同社の人工知能プラットホーム「Quill」を通して、データから記事を作り出すこと。

 たとえば、サッカーの試合のスコアを使って、数秒で記事を書いてしまいます。時には人間よりいい記事を書く場合もあるほどです。もちろん、人間味あふれる記事は書けないでしょうが、社会が事実だけ知りたいという風潮に流されるならば、締め切りを確実に守れるロボットが記者を淘汰していくかもしれません。


人間の職が奪われる状況に歯止めをかける方法とは?


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 機械が人間の職を奪うという流れに抗するには、職人としてのスキルを上げるだけでなく、少数ではあっても高い技術には高いコストを厭わない層を大切にする、客との人間関係を構築するということが必要になるでしょう。

 衣類であれ、食べ物であれ、建築であれ、人が手をかけて作るものへの愛着は非常に強いので、このような機械に置き換えられないものに価値を見出す文化を成熟させることも一つの条件になるでしょう。

 機械が進歩しつつある時代に機械と競うのではなく、相互補完的協力関係を築くという方法もあります。たとえば、ブロガーやwebデザイナーなどは最近まで存在しなかった職業です。伝統的価値観を守ることも重要ですが、新たなものを受け入れて、模索していくという柔軟な姿勢も必要です。

(TABILABOより転載)
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