ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調(BWV1042)

 BACHはケーテン時代 1717~1723(32~38才)に2曲の独奏ヴァイオリンの協奏曲を作曲しています。共にBACHの協奏曲中最も長大なもので、協奏曲形式における最高峰の1つです。第2番はホ長調という明るさを基調としながら、転調などによる豊かな情感に富んだスケールの大きな世界が繰り広げられます。


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 演奏される機会も多く、Youtubeでも数多くの演奏が聴けますが、いつもの通りバロック・ヴァイオリンの演奏で聴き比べてみたいと思います。なお、この曲は後にチェンバロ協奏曲第3番ニ長調(BWV1054)に編曲されています。


第1楽章 アレグロ

第2楽章 アダージョ

第3楽章 アレグロ・アッサイ


 最初にアンドリュー・マンゼのヴァイオリンとエンシェント室内管弦楽団の演奏会の録画でお聴きください。演奏会のせいもありますが、かなりアレンジした演奏です。また、第2楽章のカンタービレのような演奏では、駒に近い部分を弾いているのが分かります。少し歯が浮くような音で好みが分かれます。

  

  

 モニカ・ハジェットはトン・コープマン指揮アムステルダム・バロック・オーケストラと共演しています。メッサ・ディ・ボーチェと僅かにヴィブラート使っていますが、音色の美しい演奏です。

  

  

 アンサンブル・リ・インコーニティを率いるアマンディーヌ・ベイエは、歯切れの良い躍動感あふれる演奏です。




 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツはフライブルク・バロック・オーケストラのコンサートマスターを務めています。艶のある音色のバロック・ヴァイオリンで、しかもノン・ヴィブラート奏法です。




 最後に以前にも紹介したことがあるパブロ・ヴァレッティーカフェ·ツィンマーマンの演奏です。




 聴き比べて一番気に入ったのは、パブロ・ヴァレッティーです。モニカ・ハジェットはテンポも遅く盛り上がりに欠け、アマンディーヌ・ベイエは少し気負いすぎて、曲の美しさを損ねています。ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツはアレンジした演奏が気になります。
 その他サイモン・スタンデージ(コレギウム・ムジクム90)、シギスヴァルト・クイケン(ラ・プティット・バンド)、ジーン・ラモン(ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ)やヴィクトリア・ムローヴァがオッターヴィオ・ダントーネ指揮のアカデミア・ビザンチナと共演した演奏などがYoutubeで聴けますが、それぞれ魅力ある演奏です。

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