キース・ジャレットによるチェンバロ演奏

 ジャズピアニストとして知られるキース・ジャレットは、3歳よりピアノのレッスンを受け、幼い頃から音楽の才能を発揮し、8歳の頃にはプロのピアニストとして自作の曲をコンサートで演奏しています。幼少期はクラシックの教育を受けていましたが、高校時代からジャズに傾倒するようになったといいます。


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 1990年前後にドイツECMレーベルからBACHの平均律クラヴィーア曲集、ゴールドベルク変奏曲、フランス組曲などを発売して話題になりました。しかも平均律クラヴィーア曲集第1巻以外はチェンバロで演奏しています。また使用しているチェンバロは日本のチェンバロ製作家高橋辰郎の手によるもので、ゴルトベルク変奏曲は、八ヶ岳高原音楽堂でレコーディングされました。


 はじめにゴルトベルク変奏曲の第1曲アリアをお聴きください。ジャズ演奏の影響は全く無く、真摯にBACHを演奏しているのが分かります。しかも A=415Hzのバロックピッチです。



 こちらでゴルトベルク変奏曲全曲が聴けます。



 次にフランス組曲の中から第5番ト長調(BWV816)をお聴きください。



 平均律クラヴィーア曲集第2巻(BWV870~BWV893)は全曲が聴けます。



 他の演奏家とも共演しています。 デンマークのリコーダーの名手、ミカラ・ペトリの共演はフルートとチェンバロのためのソナタ第1番ロ短調(BWV1030)です。






 もう1曲アメリカの名ヴィオラ奏者、キム・カシュカシャンとの共演でヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調(BWV1027)の演奏です。ヴィオラはピリオド演奏ではありませんが、キース・ジャレットのチェンバロに合わせて、バロックピッチでチューニングしています。



 キース・ジャレットの本職はジャズピアニストですから、クリストフ・ルセなど名チェンバリストと同等に比較することはできませんが、真摯な演奏には好感が持てます。難を言えば少し単調なところでしょうか。しかしミカラ・ペトリやキム・カシュカシャンとの共演では素晴らしい演奏をしています。

 また、2010年にはミシェル・マカルスキ(Vl)と組んでヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ(BWV1014~1019)も録音していますが、この演奏ではチェンバロではなくピアノで使用しています。

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