「週末の寝だめ」はウエストが太くなってBMI数値が上昇する!

 「世界で最も寝ていないのは日本人」ということが判明していることから、「仕事明けの週末はぐっすり眠りたい」という思いを胸に平日を乗り切っている人は少なくないかもしれません。そんな仕事日と休日の睡眠時間の差は「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ボケ)」と呼ばれるのですが、ソーシャル・ジェットラグの習慣を持つ人は、脂肪がつきやすいことを示す研究結果が発表されました。


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 ピッツバーグ大学のPatricia Wong氏らが発表した研究によると、1週間のうち平日と週末で睡眠時間が異なる生活を送ることは、インスリン抵抗性・高いBMI数値といった代謝異常に関連する健康上の問題に関係しているとのこと。一方で調査結果は、規則的な睡眠が心血管疾患や糖尿病のような長期的な健康問題を改善できることを示しています。これまで「睡眠障害」が同様の健康問題を引き起こすことが別の研究で指摘されていましたが、「寝だめ」が同様の問題に影響を与えることを示す研究は初めてとのことです。

 研究チームは447人の健康な中年の男女を集め、7日間にわたってそれぞれの食事内容・健康状態・睡眠時間などを調査。睡眠時間はフィリップスのActiwatch 2と呼ばれる加速度センサー・光センサーを備えたヘルストラッキングデバイスで正確に計測されました。全ての参加者は、1週間のうちで休日と休日前夜を含んだ1日以上の休みをとるスケジュールで管理され、ソーシャル・ジェットラグが健康にどのような影響を与えるのか調査されました。

 調査の結果、実に約85%の参加者が「仕事の日」と「休日」で異なる睡眠スケジュールを持っており、休日に仕事日より早く起床した参加者はわずか15%ほどだったとのこと。約85%の参加者は休日に平均で44分長く眠っており、一部では休日になると2~3時間多く眠る人もいたとのこと。研究者は「一部の参加者は1週間の睡眠不足を週末で補おうとしているように見えました」と話しています。

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独立行政法人労働安全衛生総合研究所の調査結果


 7日間の調査で収集したデータを分析したところ、「寝だめ」のような仕事日と休日の睡眠時間に大きな差がある人ほど、血液中の脂肪量が多く、インシュリン抵抗性が高い傾向にあり、胴囲が大きく、BMI数値が高かったことや、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が少なかったことなどがわかっています。

なお、これらの要素は運動量・カロリー摂取量・アルコール摂取量などにも関係していますが、研究者は「毎週にわたって睡眠サイクルを変更することは、体内時計を狂わせてしまい、その結果、概日リズムや代謝リズムが崩れ、脂肪のつきやすい体質になるのではないか」と推測しています。

(Gigazine、事業構想大学院大学出版部HPより)
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