BMI値が高いのは不健康とは限らない!

 肥満か否かを判断する指標として、BMIがあまり当てにならないことは以前から言われていましたが、新たに発表された研究結果で、これが健康の指標としても優秀とは言えないことが判明しました。


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 Body Mass Index(ボディマス指数)の頭文字をとったBMIが広く用いられているのは、計測が容易だからだといいます。ある人の身長と体重を計算式に入力するだけで数値がはじき出されます。医師や保険会社は、健康状態をはかる目的でこの数値を用いています。「肥満」に関する研究を解説したニュース記事でも、被験者となった人たちの身体についている脂肪の量はほとんど話題になりません。たいていはBMIについてしか書かれていません。確かに、より肥満度の高い人のBMIが高くなる傾向にあるのは事実で、BMIの値が高い人はインスリン抵抗性や高血圧など、心臓病やメタボリックシンドロームに陥りやすいリスク要因を抱える恐れが高まるのも間違いありません。

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 ところが、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが4万人以上の人々を対象に、血圧、トリアシルグリセロール、コレステロール、血糖、インスリン抵抗性、C反応性蛋白の値についてBMIとの関係を調査したところ、これらの健康に関する指標とBMIの間には、これまで考えられていたほどの一致する関係が見いだされないことが判明しました。「標準体重をオーバーしている」とされるBMIが25~29の人のうち半分は、これらの健康指標ではまったく問題なしとの結果が出ました。一方で、BMIが標準に収まっている人のうち30%は、健康指標では不健康と判定されました。

 というわけで、たとえ自分が痩せているからといって、身体に問題がないと安心するわけにはいきません。逆に、太り気味の人でも健康に問題ないというケースはあり得ます。この研究を実施したA. Janet Tomiyama氏は、『Medical News Today』誌の取材に応え、雇用主が従業員の健康増進を目的に実施するウェルネスプログラムにおいて、BMI値の高い人に不利な扱いをするのは不当だと指摘し、「雇用主や政策立案者、保険会社は実際の健康状態を示す指標を注視すべきだ」と述べています。

(Lifehackerより転載)
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