人の行動を予測して行動指示を実現する”スマートホーム・アシスタント”

 昨年までポスト・スマートフォンはスマートグラスやスマートウォッチだと言われてきましたが、ここにきて新たなテクノロジー開発の方向性が鮮明になってきています。その新機軸が、スマートホーム・アシスタントです。


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 スマートホーム・アシスタントは、米アマゾン・ドットコムのアマゾン・エコーが先駆け製品としてすでに米国で認知されつつありますが、最近では、グーグルやアップルが製品化を進めているといいます。アマゾン・エコーはアレクサの愛称で機能する音声アシスタント端末で、2014年に発表後すでに全米でのセールスが300万台を超えるヒット商品となっています。



「アマゾン・エコー」は人工知能を搭載したスピーカーで、話しかけて操作する家庭用のパーソナル・アシスタント・デバイスです。話しかければ人間の秘書のように音声で質問に答えてくれます。また、天気予報を聞いたり、アラームをセットしたり、ウィキペディアの情報を検索したり、To Doリストを作ったり、音楽を再生させたり、さまざまなことができます。


Alexa(アレクサ)と言うのがアマゾンエコーの名前

 例えば朝目覚めたときにベッドの中から「Alexa」と呼びかけると起動します。「アレクサ、電気をつけて」「コーヒーメーカーのスイッチを入れて」「音楽を流して」「今日の天気は?」とたずねると「今日の降水確率は90%、傘を忘れないでください。」などと答えてくれます。

 2014年終わりに実験的に発売されて以来Uber(タクシー)を呼んだりピザを注文したりといった機能もどんどん追加されています。アマゾンサイトであれば、一度購入したことのあるものであれば音声だけでアレクサが買い物を済ませてくれ商品が家に届きます。

 円筒の外周状に7つのマイクを内蔵し、あらゆる方向から、また部屋のどこから呼んでも聞き取れる能力を持っています。そのため音楽が流れていたり他の音があるときでも、どこから話しかけても聞き分けることができます。

  また、 要求の認識能力を高めるため言語の学習能力機能を備えていて、使うほどに認識能力が高くなっていきます。


アマゾン・エコーの売れ行きは好調

 米アマゾン・ドット・コムのサイトには既に3万5千件近いレビューが載っており、評価の星の数は「4.5」と高く、ホームオーディオスピーカー部門ではベストセラー1位となっています。

 今年に入ってアマゾンはAlexaに関して、米フォード・モーターと提携しました。実現すれば、車の中からガレージを開けたり、家の中から音声機能でエンジンをかけたりすることが可能になります。

 まだ日本語対応されたいないため日本での発売はもう少し先になりそうです。気になる価格は180ドル、日本円で19,000円ほどです。


「アマゾン・エコー」今後の展開に目が離せない商品

 アマゾン・エコーのような商品がなぜ、アップルやグーグルからではなくアマゾンから生まれたのででしょうか。それは、アマゾンがファイアフォンに失敗したからだといいます。仮にファイアフォンのセールスが伸びて普及していたら、アマゾンは必然的にスマホという文脈(コンテクスト)に縛られ、アップルやグーグルと同様に、ファイアフォンに音声アシスタント機能であるアレクサを搭載していたと思われます。

 つまり、アマゾンはファイアフォンという足枷がなくなったことで、アレクサを搭載する端末をゼロから開発する機会を得たわけです。一方でスマホの文脈に縛られてきたグーグルやアップルはようやくそれに気づいたようです。グーグルは現在「ホーム」の名称で開発を進め、製品化の目途を年内に定めています。


人の行動を先回り

 先に開催された「グーグルI/O」では、グーグルは新製品やサービスの発表が相次ぎましたが、その軸足がAI(人工知能)にシフトしているのは明らかです。ホームでは、アマゾン・エコーと同様に、スピーカーとして音楽を聴いたり、ショッピングリストの作成や目覚ましのセットなど日常のタスクをコントロールしたりするといった機能を使えるようするほか、グーグルの強みである検索技術を十分に生かす仕様となっています。

Business Journal、Diamond Online、ネタの森より

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