ウィルヴェルト・ハーツェルツェト

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 ウィルヴェルト・ハーツェルツェトは1948年生まれのオランダのフラウト・トラヴェルソ奏者で、1970年からラインハルト・ゲーベルが組織したムジカ・アンティカ・ケルンに参加しましたが、1985年からはトン・コープマンのアムステルダム・バロック管弦楽団で演奏活動を続けています。その後モニカ・ハジェットのアンサンブル・ソネリにも参加し、バルトルト・クイケンと並んで今やフラウト・トラヴェルソの第一人者です。


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 最初に無伴奏フルートのためのパルティータイ短調(BWV1013)をお聴きください。この作品は通常フラウト・トラヴェルソで演奏されますが、フルートに必要な息継ぎが全く考慮されていない部分があり、他の作品からの編曲とも考えられています。

アルマンド ― コレンテ ― サラバンド ― ブレ・アングレーズ

 



 フルートとチェンバロのためのソナタは3曲ありますが第2番は偽作説が有力です。その中の第1番ロ短調(BWV1030)をヘンドリク・ボウマンのチェンバロと共演しています。ムジカ・アンティカ・ケルン時代の録音だと思います。

アンダンテ ― ラルゴ・エ・ドルチェ ― プレスト・アレグロ
 




 フルートと通奏低音のためのソナタも3曲ありますが第1番は偽作とされています。そこで第2番ホ短調(BWV1034)をヤープ・テル・リンデン(チェロ)、ジャック・オッホ(チェンバロ)の共演でお聴きください。

アダージョ・マ・ノン・タント ― アレグロ ― アンダンテ ― アレグロ



 最後にフルートが活躍する管弦楽曲として有名な組曲第2番ロ短調(BWV1067)の演奏会の動画を聴きください。トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラで1989年の演奏です。



 ここまで聴いて感じられることは、ラインハルト・ゲーベルが組織したムジカ・アンティカ・ケルンに参加していた頃の演奏は、ゲーベルの影響で、テンポも速めで少し単調ですが、アムステルダム・バロック管弦楽団に参加してからは、トン・コープマンの影響もあり、円熟度を増し表現力豊かな演奏をしているように思います。

 ハーツェルツェトはアムステルダム・バロック・オーケストラでは主要なメンバーの1人で、カンタータの中でもしばしば素晴らしい演奏が聴けます。
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