シンフォニア ニ長調(BWV1045)

 この曲は管弦楽曲の単独のシンフォニアとして現存する唯一の作品ですが、冒頭に書かれた「イエスに賛美を」という記述により、失われた教会カンタータの導入楽章として作られたと思われます。他の作曲家のヴァイオリン協奏曲が原曲ではないかとの説もあります。

 BACHの自筆譜は149小節までしかなく、通常は短いカデンツァを挿入して冒頭のリトルネッロの主題を演奏して締めくくられます。


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 以下4つの演奏を聴き比べてみました。


トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ



ニコラス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス



リチャード・ヒコックス指揮、ノーザン・シンフォニア、はオルガン協奏曲に編曲して、ピーター・ハーフォードがオルガン演奏をしています。



マックス・ポンマー指揮、ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム



 トン・コープマンの演奏が一番落ち着いて聴けます。アーノンクールはテンポも遅く、管楽器群の演奏レベルが低いので時代遅れの感は免れません。
 リチャード・ヒコックスとマックス・ポンマーの演奏はA=440Hzで、ピリオド楽器ではなく、近代楽器の演奏だと思います。
 しかしこの曲は何度聞いても、BACHの作品とは思えません。他の作曲家の作品を、カンタータの冒頭のシンフォニアのために編曲したのでしょうか。自筆譜がなければBACHの作品とは見做されなかったと思います。

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